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質問1:詳しい説明や製品デモの相談はどうすれば良いですか?

答1:製品の詳細やデモなどに関するご相談がございましたら、こちらのフォームにご記入ください。弊社の担当者よりご連絡いたします。

質問2:超音波カメラとは何ですか?

答2:超音波カメラは、音の発生源を画像として可視化する装置です。複数のマイクロホンで収集した音響データをもとに、どこからどの程度の音が発生しているかを「音響マップ」として表示します。

人間の耳では聞き取ることが難しい高い周波数の音(超音波)を可視化し、エアリークなどを検出する装置です。エアリーク・ガスリークや部分放電、ベアリング・システムの不具合などを迅速に特定するためにご使用頂けます。

サウンドマップ

質問3:どのような用途で使用できますか?

答3:コンプレッサーで加圧されている気体にリークがあるとリーク源から超音波が発生します。また、部分放電や機械的振動によっても超音波が発生するため、それらの発生源を可視化することで製造設備のエアリーク・ガスリーク検知、バルブや配管の異常監視、電気設備の部分放電・コロナ放電検知、そしてベアリング・システムの早期異常検知など機械の予知保全でご使用頂けます。



(エアリーク・ガスリーク検知)

エアリーク

(部分放電検知)

部分放電

(ベアリング・システム異常検知)

機械振動

質問4:微漏れ(スローリーク)を見つけることはできますか?

答4:微漏れやカニ泡、スローリークと呼ばれるあまりに小さな圧力でのリークについては検知が難しいです。

(スローリークの例:パイプのつなぎ目)

スローリーク

質問5:可視化できる周波数範囲はどのくらいですか?

答5:モデルにもよりますが、2~65kHzまでの範囲を可視化可能です。また上位モデルでは最大100kHzまで対応しています。

エアリークやガスリークは40kHz近傍の超音波を発生する傾向が高く、部分放電は放電の種類や重症度によって65kHzを超える超音波を発生する場合があります。

質問6:測定距離はどれくらいですか?

答6:モデルにもよりますが、数メートルから最大70メートル程度まで検出可能です。上位モデルではそれ以上の距離も対応可能です。

(遠方にある送電鉄塔での部分放電)

測定距離イメージ

質問7:どのくらいの精度で音源を特定できますか?

答7:一般的には数センチ~数十センチの範囲で音源を特定できます。ただし、実際のリーク量、測定距離、角度、周辺雑音などの影響を受ける場合があります。

質問8:誰でも操作できますか?

答8:タブレット感覚で直感的に扱うことができ、特別なトレーニングなく使用頂けます。

質問9:従来の検査方法と何が違いますか?

答9:従来のリーク検査方法には石鹸水を吹きかけ気泡の有無を確認したり、耳で音を聞き分けたり、単一センサーの超音波リークテスターなどを使用する方法があります。一か所ずつ目視確認や音を直接聞く必要があり、検査を実施するタイミングが限定されたり、検査に相当の時間を要します。

超音波カメラは遠距離からでも広範囲を視覚的に検査することができ、リークの有無の判断が早く、短時間で検査できるため効率的かつ安全です。 従来方法イメージ

質問10:どのガスに対応していますか?

答10:超音波カメラは気体の種類に依存せず、圧力差による漏れ音を検出するため、ほとんどの気体(空気、窒素、酸素、二酸化炭素、可燃性ガスなど)に対応しています。

質問11:使用に特別な資格は必要ですか?

答11:基本的に特別な資格は不要です。直感的に操作をすることができ簡単にご使用頂けます。

質問12:雨天や騒音の多い環境でも使用できますか?

答12:雨天については、フルークのモデルII905/II915のIP定格はIP40(水への保護なし)、モデルII1020CのIP定格はIP54(あらゆる方向からの飛沫に対する保護)のため、定格に従って水への対処が必要になります。

騒音環境については、周波数フィルターを調整することで環境ノイズをフィルタリングできます。しかしながら、非常に高い騒音下では検出感度が低下する場合があるため、環境に合わせた設定や使用が重要です。

操作イメージ

質問13:導入コストはどのくらいですか?

答13:モデルによって異なりますが、百万~数百万円の投資が必要です。ただし、エネルギー損失の削減や点検作業工数の軽減、事故予防によるコスト削減効果が大きいため、十分な費用対効果が見込めます。

質問14:超音波カメラと騒音計の違いは?

答14:超音波カメラと騒音計の主な特徴は以下のようになります。

項目 超音波カメラ 騒音計
外観 超音波カメラ 騒音計
測定内容 音の発生源の位置と強さを可視化 音の大きさ(dB)を測定
特徴 画像で表示、詳細な分析が可能 単一地点の音量測定
測定周波数 2kHz~65kHzまたは100kHz(モデルによる) 上限8kHzまでの可聴範囲がメイン
用途 エアリーク・ガスリーク検知、部分放電検知、異音源の特定、修繕計画立案 騒音規制確認、現場測定

質問15:測定結果のデータはどのように出力されますか?

答15:静止画像はJPEGまたはPNG、動画はMP4の形式、または音響データ他を含む固有ファイル形式であるAS2を出力できます。専用ソフトウェアで音響マップ付きのレポート出力や数値データ(csv)を出力することも可能です。

質問16:ソフトウェアは有料ですか?

答16:いいえ、無料でご使用頂けます。測定データを読み込ませ、必要なパラメーターを入力することで簡単にレポート出力が可能で、点検から報告までの一連の業務を効率化します。レポートには音響マップや推定リーク量、推定コスト、推定CO2排出量の情報などが含まれます。

レポートのサンプルはこちらのPDFファイルからダウンロードできます。

質問17:リーク解析モードのパラメーター設定にある「固有電力」とは何ですか?

答17:固有電力はコンプレッサーの性能指標の一つで、定格出力に対する吐出空気量の比を指します。これをフルークのII900シリーズ超音波カメラでは、「吐出量が毎分100リットルのときコンプレッサーが必要とするkW電力」と定義し、その数値[kW/ 100リットル/分]をパラメーターとして入力します。お使いのコンプレッサーの仕様がリットルではなく立方メートル(リューベ)で書かれている場合は、1立方メートルを1000リットルとして計算します。

例えば下図の仕様では(1)定格出力=37kW、(2)吐出量=毎分6.8立方メートル=毎分6800リットルから、「吐出量が毎分100リットルのときコンプレッサーが必要とするkW電力」は37÷68で計算され、およそ0.544となります。

仕様サンプル

質問18:加圧されてない容器からの空気漏れは検出できますか?

答18:「質問4」の微漏れ以上に条件が厳しく、超音波が発生しないため超音波カメラでは検出できません。

非加圧容器の中に、超音波の発生源となる別売アクセサリー SB140を設置することができる場合は、超音波カメラを使って気密性をテストできます。

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